第49回:カラダにやさしい“お酒の飲み方”

第49回:カラダにやさしい“お酒の飲み方” 健康コラム

~知ってるようで知らないこと~

飲酒の機会が増える時期です

飲酒の機会が増える時期です

 年末年始は、忘年会をはじめ、クリスマスやお正月など飲酒の機会が増える時期です。昨年外出自粛していた分、今年は久しぶりに対面での飲み会を予定している方も多いはず。そんな皆さんが、健康的にお酒を楽しんでいただけるよう、今回のコラムは飲酒についてのお話です。


お酒=アルコールの代謝

お酒=アルコールの代謝

 日本では、アルコール(エチルアルコールまたはエタノール)を1%以上含む飲料を『酒』と呼んでいます。
 飲酒をすると、主成分のアルコールは、胃と小腸で吸収され、血液に溶け込んで全身を巡ります。アルコールが脳に運ばれ、脳神経の細胞が麻痺した状態が、お酒に“酔う”という状態です。

 血液中のアルコールは、肝臓でアセトアルデヒドに分解されます。飲酒により顔が赤くなるのは、このアセトアルデヒドによるものです。アセトアルデヒドは、更に酢酸に分解され、最終的に水と二酸化炭素となり、汗・尿・呼気から体外へと排出されます。


フラッシング反応を起こす人

フラッシング反応を起こす人

 例えば、ビールをコップ一杯飲んだだけで顔が真っ赤になったり、吐き気・頭痛・動悸・眠気などの不快な反応を起こす人がいます。この反応をフラッシング反応といい、このような反応を起こす体質の人をフラッシャーと呼びます。
 フラッシャーは、2型アルデヒド脱水素酵素の働きが弱いことが多く、分解が遅れたアセトアルデヒドが体内に急激に溜まることで、フラッシャー反応が起こります。


醒める速さは個人差あり

醒める速さは個人差あり

 酔いから醒める=アルコールを分解・消失するスピードは、肝臓の大きい人、つまり体の大きい人ほどアルコールは早く分解され、体内から消失します。女性より男性の方が酔いから早く醒めるのは、肝臓の大きさの違いによる分解スピードの差によるものです。

 また、若年者や高齢者のアルコールの分解・消失するスピードは、中年者と比較して遅いこともわかってきています。


飲酒のメリット・デメリット

飲酒のメリット・デメリット

 適切な飲酒は「リラックス効果」「保温効果」「疲労回復効果」「ストレス発散」など、心身に良い効果をもたらしてくれます。しかし、度を過ぎた飲酒や不適切な飲み方は、いわゆる“悪酔い”や“二日酔い”を引き起こします。

 また、不適切な飲酒を長期間続けていると、やがて肝機能障害や生活習慣病をはじめとした様々な病気を引き起こします。厚生労働省による生活習慣病のリスクが高まるとされる純アルコールの摂取目安量によると、男性40g/日以上、女性20g/日以上とされています。


こんな時の飲酒はNG!

こんな時の飲酒はNG!

 飲酒が体にとって危険な状況をつくることがあります。下記の場面のような飲酒は、絶対に行わないでください。

😖 飲酒しながらの入浴や飲酒直後の入浴(急激な血圧上昇や脳卒中の恐れ)
😖 運動前後の飲酒(脱水の恐れ、心臓への負担)
😖 飲酒中の服薬(薬の作用が強まる恐れ)


カラダにやさしい飲酒を!

カラダにやさしい飲酒を!

 日本人の4割近くは、アセトアルデヒドを分解する酵素の働きが悪く、欧米人と比較してお酒に弱い人が多いと言われています。体に負担となるようなお酒の飲み方は、くれぐれも避けましょう。

🍺 空腹での飲酒は避ける
🍺 一気飲みをしない(ゆっくり飲む)
🍺 自分に合った飲酒量を守る
🍺 飲酒の合間に水分も摂取する
🍺 休肝日をつくる


飲み方や飲酒量に気をつけ、おいしい食事とともに、お酒の時間を楽しむようにしましょう。

 適量の飲酒は、心臓病や脳卒中のリスクを低減させるとの報告もあります。飲み方や飲酒量に気をつけ、おいしい食事とともに、お酒の時間を楽しむようにしましょう。


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